ベンチャー・キャピタル(VC)の投資活動を促進する政策が世界中で取られています。
しかし税制がベンチャーに与える影響は完全に明らかになっていません。
キャピタルゲイン課税の税率は、VCの出資を受けられるベンチャー企業の数やベンチャーの成功に対し、どう影響するのでしょうか?
原題:「The Capital Gains Tax: A Curse but Also a Blessing for Venture Capital Investment」
著者:Carol Bock、Martin Watzinger
掲載紙:Journal of Small Business Management 2017年11月20日
結論
私の感想
税率が高いとVCは投資対象をよりすぐり、少数精鋭のみに投資するので、かえって成功の確率が高まるものの、成功するベンチャーの絶対数は減る、という納得のいく結論でした。
社会にとっては成功するベンチャーの絶対数が増えた方が良い気がします。
日本でもエンジェル税制が導入されましたが、個人投資家のみに適用される制度であり、VCは特に優遇されてないようです。