実際の整備の状態を反映させた評価額。
航空会社やリース会社の航空機購入に対する融資の元利金不払いについて、4つの保険会社が保険を付与するという金融スキーム。
航空会社が運営する路線。エア・ルート
国が指定する空中通路。航空機飛行通路。
それぞれの飛行機の飛行安全性。
座席数×飛行マイル数。キャパシティの尺度です。
航空機の運航に伴う損害を補填する保険の総称。航空会社が契約します。
航空機の理論価格の参考値。
cabin crewと同じ。むかしは「スチュワーデス」「スチュワード」と呼ばれていましたが、差別用語として使われなくなりました。
他国の国内で貨客を輸送する権利。
SPCやSPVによって保有されている航空機のこと。これを担保としてデット証券を投資家に販売します。
軍用や私用ではない商業用航空機。
直接運航費(DOC)÷提供座席マイル(ASM)。(空席かどうかを問わず)1座席を1マイル飛行させるために要する費用。
実際の取引における航空機の評価額。これは短期的な政治要因、燃料価格、経済事情を反映します。
パイロットと客室乗務員の人件費、航空機を所有や維持のためのコスト、保険料、場合によっては燃料費が含まれます。
機体のみを長期的に貸す通常のリース。
詳細は、「定訳がないオルタナティブ投資の用語」のこちらへ。
航空会社が航空機の購入資金を投資家から調達するため、この証書は発行されます。その航空機は信託によって所有され、航空会社にリースされます。リースが満期を迎えると、航空機の所有権は航空会社に移転します。
航空機を「equipment」と呼ぶのは珍しいかもしれません。もともと、このファイナンス方法が鉄道車両に使われ、鉄道車両が英語で「equipment」と呼ばれることから、航空機にも同様に使われるようになったようです。
それそれの国の代表的な航空会社。
同一航空会社の所有する航空機群
パイロットの操作を電気信号に変えて操縦するシステム。
ナローボディ機またはワイドボディ機を使い、新品の航空機を買う場合と古くなった旅客機を改修する場合があります。「cargo aircraft」や「cargo freighter」とも言います。
機内厨房設備。
鑑定会社が予測する将来時点の航空機の価値。
航空機が、燃料・乗員・乗客などを全部搭載したときの総重量。
中心となる都市の国際空港(ハブ空港)から近隣の地方空港へ放射状に広がる航空路のネットワーク。
航空機が駐機中か移動/飛行中かを問わず、全ての航空機の部分に生じた物理的な損害の補償。
通路が2本あり、座席数が200~400程度の航空機。
動詞で使われる場合、「貸す」という意味にも「借りる」という意味にもなるため、やや気持ちの悪い言葉ですね。前後の状況により、どちらか判断しなくてはなりません。
航空機を購入・保有し、リース契約で航空会社に貸渡す側。多くの場合、SPC(特別目的会社)やSPV(特別目的事業体)です。
月額リース料÷機体価格
戦後、多くの国有の航空会社が一国の誇りのシンボルであったことから「レガシー」と呼ばれるようになりました。
リース契約で航空機を借りる航空会社。航空会社はリース料を支払い、航空機のメンテナンスもしなければなりません。
燃料や潤滑油などを含まない機体自体の重さ。
借り手が航空機の利用状況に応じて設定する積立金。
航空機が離陸可能な最大認定重量。Maximum Designed Takeoff Weight (MDTOW)とも言う。
誘導路を走ることができる航空機の最大重量。
機体自体の重さ+ペイロードの最大限度。燃料が無い状態だと機体の強度が変わるため、ペイロードが制限されます。
減価償却を早める方法。最初の数年間の償却額が大きく、その後は償却額が小さくなります。
通路が1本、1列の座席数が最大6座席の航空機。
長距離国際線をフルサービスで提供する航空会社。
1,852メートル。
ボーイングやエアバスなどの航空機メーカー。Original Equipment Manufacturerの略。紛らわしい用語に「OEM契約」(自社商品の製造を委託し、自社ブランドの商標名やロゴで販売するための締結)があります。意味が違うので注意しましょう。
レッシー(賃借人)が定期的に(通常は毎月)リース料を支払い、航空機を使用する取り決め。リース期間は3年~12年間となり、航空機の経済的耐用年数よりも短い期間です。リース期間の終了後に航空機の所有権は移転しません。
運用に必要な搭載品と乗務員を含む機体の重量。利用可能燃料とペイロードを含まない。
エンジンその他機能品類の分解・点検・洗浄などを行い、不良品は交換して、再組立て調整を行うこと。
機体を分解して部品ごとに売却すること。
投資を回収するまの期間で評価する方法。貨幣の時間的価値などを考慮しないなどの欠点があるため、大体の目安として用いられることが多い。
製造中の航空機に関し、購入者がメーカーに対して行う出来高払い。
航空機の購入者が製造前払金(PDP)の資金を調達するために借入を行うこと。この借入の担保は、航空機購入契約上の購入者の権利に対する抵当権となります。
小中規模の都市とハブ空港の間を飛び、座席数50~125、通路が1本の航空機。
航空会社がデフォルトを起こした場合、レッサーが航空機を取り戻すこと。
有償旅客×飛行距離。
収益÷提供座席マイル(ASM)。
キャッシュが必要になったときに自社が保有している航空機を売却し、リースとして継続利用する取引。
1座席あたり1マイル飛行するときのコスト。
借り手の義務を担保するための保証金。
1回の運航で離陸から着陸まで飛行する距離。
商用プロペラ機。propjetともいう。
航空機を量産する前に航空局から受ける、設計製造に係る飛行安全適合証明。この英語は形容詞化され、type certified と表現されることもあります。
ある路線の航空機をより大型な機種に変え、それと同時にその路線の運航頻度を減らすことにより、キャパシティを変えずに人件費、燃料費、その他の費用を減らすこと。
詳細は、「定訳がないオルタナティブ投資の用語」のこちらへ
機体のみならず、乗務員、整備、保険も含むリース。リース料は、月次または運航時間数によって支払います。航空会社が他の航空会社にサブリースする場合などです。
通路が2本あり、座席数が400を超す航空機。
航空機の左端と右端との距離。
参考:
Vitaly Guzhva, Sunder Raghavan, Damon J. D’Agostino, "Aircraft Leasing and Financing: Tools for Success in International Aircraft Acquisition and Management." Elsevier, 2018
航空機投資研究会「無敵のグローバル資産 「航空機投資」完全ガイド」、幻冬舎、2018年
巻島 守「航空英和辞典」、名古屋航空技術、2016年
巻島 守「航空和英用語集 」、名古屋航空技術、2019年
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