翻訳料金と納期のお見積り方針

料金と納期のお見積りは、文字数調査の必要度用語のカスタマイズレイアウト作業の必要度などによって決定しております。詳しくは、以下をご覧ください。

文字数

パワーポイントの場合、情報が凝縮されているため、少ない文字で過不足なく訳出する工夫が必要です。

また図表の中の文字にも工夫が必要です。

これらの要素は見積り料金に反映されます。

(ただしパワーポイントの文字カウント機能は厳密でなく、1つのコンマを1文字と数えるため、文字数は目安となります。)

調査の必要度

  • 専門用語の調査は、元の英語の意味を調べる場合と日本語の定訳世間や業界で普及している言い回し)を調べる場合があります。
  • 普及度の基準はGoogleのヒット数を目安にしています。
  • 定訳がない場合、信頼性の高い機関のホームページ(金融庁、大手証券会社、大手コンサルタント会社、CFA、CAIAなど)の訳を採用しています。
  • 可能な訳が複数ある場合、できるだけカタカナを避けるようにしています。そうしないと、特に外国企業の文書はカタカナだらけで読みにくくなるからです。
  • ただし、オルタナティブ業界でカタカナの方が馴染まれている場合、カタカナにしています。
  • そうは言っても、逆に漢字がギッシリでも読みにくくなることがあるので、状況で判断しています。また、お客様のご希望に合わせることもあります。
  • お客様が独自に定義している用語の場合、お客様のホームページや Form ADV などで調べ、それでも不明ないし曖昧であれば、お客様への質問や確認を行います。
  • 外国の人名、社名、住所は英語のままで良いと思います。ただし、日本で知れ渡っている人名、社名、場所の場合はカタカナ表記を調べます。
  • ベンチマークも英語のままにする予定ですが、お客様のご要望があれば一般的な表記を調査しますので、見積もりのご依頼時にご連絡ください。
  • C-suite(CEO, CFO, COOなど)の役職名は英和併記にし、それより下の役職名は英語のままの方がよいかと思います。

用語のカスタマイズ

  • お客様がご希望の用語集を英語と日本語の対にして、エクセル表でいただけるのでしたら、翻訳支援ソフト(AIではありません)に読み込ませ、和訳に確実に反映させることができます。この場合、特に追加料金はいただきません。
  • あるいは、こちらでキーワードのエクセル表を用意してお客様に予め希望をお伺いすることもあります。この場合も、特に追加料金はいただきません。
  • お客様ご指定の過去の資料から英語と日本語を抜き出す必要がある場合は、こちらで手作業で用語集を作成し、ソフトに読み込ませます。この作業はお見積り料金に反映されますので、ご了承ください。

パワーポイント/図表のレイアウト作業

  • 英→和の場合、一般に文字数が減るためページからはみでる心配は、あまりありません。しかしプロ向けの文書は省略した英語を多用し、省略しない形で和訳すると長くなり、その結果、文字を縮小するなどのレイアウト作業が必要になりがちです。
  • 上書き可能な図表は翻訳し、できるだけ見栄えが良くなるように調整します。
  • しかし、画像として貼り付けられた文字、図表、ロゴは、原則として翻訳対象外とします。
  • 上書きできないものであっても翻訳をご希望される場合、別途に追加料金を見積りますので、ご相談ください。この場合、納期が多少長くなり、仕上がりがやや見苦しくなる可能性がありますので、ご了承ください。
  • レイアウト料金は、レイアウトの複雑さによっても決まります(図表の数や小さなテキストボックスの数など)。

無料のサービス

  • 原文にタイプミスがあった場合、無料でお伝えします。

まとめ

  • 結局、お見積りの算出には様々な要素がからんでいるため、「サイエンス」よりも「アート」に近いと思えます。
  • しかも、実際に翻訳してみると見積りよりも多く時間がかかることもあるので、納期は保守的に見積もっています。
  • 英語1ワード当りの単価は、日本翻訳連盟の目安 https://www.jtf.jp/tips/price を参考にしています。

余談

どのお客様も「高品質、安い、早い」の3つを求めていらっしゃるかと思います。

そのうちのどの2つにお客様がプライオリティを置くかによって選択肢があると思います。

  1. 高品質、安い、しかし早くない(お客様が早めに原稿を出してくれれば可能)
  2. 早い、高品質、しかし安くない(複数のベテラン翻訳者+チェッカーならば可能)
  3. 安い、早い、しかし高品質でない(AI翻訳をそのまま出せば可能)